お世話になった会社の上司や学校の先生、大切な家族や友人に心を込めて贈るお歳暮。年の瀬にもなると「去年は何を贈ったかな？」「今年は何を贈ろうか？」などと考えることも日増しに増えていきますよね？こういった悩みを抱えた方々のほとんどが食品を選ぶようですが、お歳暮に食品を選んだ際、気を付けなければならないマナーのようなものはあるのでしょうか？

 

そこで今回はお歳暮に食品を贈る際のマナーについて、出来るだけ詳細に解説していきます。この話題についてイマイチわからないという方は、お歳暮を選ぶ前にこの記事をよく読んで、今後の参考にしてください！

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なぜお歳暮には食品が好まれる？

お歳暮に食品が良く選ばれる理由は2つあります。1つはお歳暮には「消えもの」と呼ばれる品物が向いている、ということ。もし贈ったものが相手の好まないものであった場合、食器や飾り物など、後々残ってしまうものでは置き場所や処分の仕方に関して、かなり気を使わせてしまいます。食べ物であれば食べて消費すれば残らないので、こういったことにはならないでしょう。

 

もう1つは昔からの風習が残っている、ということ。その昔、日本においては、「神棚」に年末～正月にかけて飾るお酒や新巻鮭、野菜などの食品を「お歳暮」と呼んでおり、この風習が現在も残っているためであると考えられています。

どのような食べ物が選ばれる？

お歳暮には実に様々な食品が選ばれています。まず、年末から正月にかけてよく飲まれるビールや日本酒、ワインなどのお酒はお歳暮の品物として良く選ばれます。また、年末年始は家族や仲間たちと大勢で集まることから、カニや鍋物のセット、ハムの詰め合わせなど、皆でシェアしながら食べられるようなものも人気が高いようです。最近ではちょっと高級なご当地グルメやスイーツなどもよく選ばれています。

 

いずれにせよ、特別感を出すために大勢で楽しめるもの、普段あまり食べられない、高級なものがお歳暮の品として好まれている傾向があります。

お歳暮を贈る際のマナーについて

では、お歳暮の品に食品を渡す際のマナーについて解説していきます。

贈る時期について

お歳暮を贈る時期は関東と関西で若干違いがあり、関東では12月初旬～12月20日、関西では12月10日～12月20日と一般的にはいわれています。12月も20日を過ぎると各家庭において年末年始の準備で忙しくなるため、できる限りこの期間内で送ることがマナーとされていますが、品物によってはこの限りではありません。

贈る相手について

お歳暮を贈る相手に特に決まりはありませんが、会社の上司やお得意先、習い事の先生など、今後もお世話になることが想定される方達には積極的に贈りましょう。また、結婚式を挙げて間もない場合、最低でもその後3年間は仲人や媒酌人にお歳暮を贈ることをおすすめします。

 

但し、公務員や政治家など、贈ることが禁じられている職業の方や、お歳暮の授受を禁止されている会社に勤めている方も中にはいるので、贈る際は先方の都合をしっかりリサーチしてから行ってください。

贈る際の熨斗紙について

しっかりとした形でお歳暮を贈りたいのであれば、蝶結びの水引が掛かった熨斗紙を付けるとよいでしょう。但し、熨斗は「生ものを添えました」との意味が込められているので、生鮮食品を贈る際に熨斗を付ける必要はありません。また、熨斗紙の表書きは「御歳暮」と記しますが、時期が過ぎてしまった場合には「お年賀」や「寒中御見舞」などに記述を変える必要があります。

お歳暮に食べ物を贈る際のマナーとは？

お歳暮を贈る時期は一般的に12月上旬〜12月20日頃とされていますが、生鮮食品に関してはこの限りではないことを認識しておきましょう。せっかく年末に家族みんなで食べようと思っていた魚や肉をしきたりだからといって早く送ってしまうと、食べる頃には鮮度も風味も落ちてしまい、贈られた相手もその保管方法に頭を抱えてしまいます。また、相手が旅行に行ってしまい、贈っても受け取ることができない場合も考えられます。

 

贈る品物の性質を把握し、相手先の予定や贈るタイミングを充分に検討してから行動に移すことを必要最低限のマナーとして認識しておいてください。

まとめ

お歳暮は大切な相手に贈るもの。せっかく気持ちを込めて贈るのですから、食品を贈る際は先方の予定を把握し、選んだ品物に対しても、贈り先に対しても最もよいタイミングで贈れるようにしっかりリサーチしてから行動に移しましょう。