自分の好きなお酒とお気に入りの肴を並べ、誰に気兼ねすることもなく気軽に楽しめる日々の晩酌は、これ以上ない心の癒しではないでしょうか？しかし、あまりの楽しさに、ついつい飲み過ぎてしまうこともしばしば。これが頻繁になると体に支障をきたす可能性もあるため、楽しい中にも自制心を忘れずに、適量を意識することが大切です。では、晩酌時に嗜むお酒の適量とは、どれくらいなのでしょうか？

 

今回は晩酌をする場合における、お酒の適量について解説していきますので、「最近飲み過ぎているな」と感じている方は、ぜひこの記事をよく読んでください！

この記事を読むための時間3分

お酒の適量とは？

体内に摂取する1日当たりのアルコール摂取量は20gが適切であるといわれています。これをお酒に換算するとビールだと中瓶1本、日本酒だと約1合、焼酎だと0.6合、ウイスキーだと約60mlといわれています。では、この量を守れば毎日飲んでよいのかというと、そういうわけでもなく、1日飲んだら1日休む、といった具合にお酒を飲まない日を設定し、アルコールを分解する肝臓を休ませることが推奨されています。

 

かと言って新年会や忘年会、送別会などの飲み会において、そうはいかないこともあるでしょう。そのような場合は1日単位でなく1週間単位で換算し、その後数日はお酒を断つなどの工夫をするとよいでしょう。

飲み過ぎるとどうなる？

お酒の飲み過ぎで危惧される疾患といえば「アルコール依存症」ですが、実は「肥満症」にもなりやすいのをご存知でしょうか？

 

アルコールを体内に摂取すると、アルコールの代謝が体内で優先され、一緒に摂取した糖質や脂質などがなかなか代謝されずに脂肪となってしまいます。アルコールの過剰摂取が頻繁になると脂肪もどんどん増え続け、最悪「肥満症」を発症することにもなります。特に晩酌は家の中でリラックスして飲むからか、ついつい飲み過ぎになりがちなので、こういったリスクがあることを認識し、適量摂取を厳守するよう、心がけてください。

体に良いとされるお酒の飲み方

いろいろなリスクもある晩酌ですが、適量飲酒を徹底し、飲み方を工夫すればさほど影響はありません。体に良い飲み方とはどういったものなのか、ここで詳しく解説してきますので、晩酌好きな方はぜひ参考にしてください

食事と一緒にゆっくり飲む

お酒は栄養バランスの取れたおつまみと一緒にゆっくり飲むことをおすすめします。お酒を早いペースで飲むと自然と飲む量も増え、過剰飲酒が慢性化する恐れがあります。また、そこに脂質や糖質が多く含まれたおつまみを同時に摂取すると、アルコールによって代謝が鈍った体に脂肪が増えるので、肥満になってしまう可能性も否定できません。

 

お酒はゆっくり時間をかけて嗜み、ビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれた野菜や海藻類などをつまみとして取り入れると、より健康的に晩酌が楽しめるでしょう。

強いお酒は薄めて飲む

強いお酒はそのまま飲むと胃腸にかなりの負担がかかります。また、酔いも早くなるので肝臓への負担も危惧されるところです。アルコール度数の高いお酒は水で薄めて飲むことをおすすめします。例えば、ウイスキーはロックやストレートで行きたいところですが、夏であれば水割り、冬であればお湯割りにして薄めてから飲むとよいでしょう。

 

薄まった味がどうしても嫌だという方は、チェイサーと一緒に飲むのも1つの方法です。

休肝日を設ける

適量を守って飲酒しても、毎日飲んでいては肝臓が休まる日がありません。働き続けた肝臓も休みがなければ疲弊してしまい、肝不全を起こしてしまう可能性もあります。このようなことを避けるためにも1週間の中で必ずお酒を飲まない日、つまり「休肝日」を設けることをおすすめします。

まとめ

晩酌は心身の疲れを癒してくれる、日本古来の良き習慣です。しかし、暴飲暴食が過ぎてしまうと体を壊し、最悪二度と晩酌ができない体になってしまうかもしれません。お酒といつまでも良いお付き合いができるように、日々の晩酌では適量を守り、時には休肝日を設けて、体を労わりながら楽しみましょう。