キャンプに欠かせないイベントといえば焚き火です。ゆらゆらと揺れる炎を見ながら語り合ったり、ぼーっとしたり、マシュマロを焼いたりとさまざまな楽しみ方ができます。しかし、焚き火を行う際には、マナーや注意点を守って行うことが大前提です。周りの人に迷惑をかけないよう、焚き火のやり方を今一度おさらいしましょう。

この記事を読むための時間：3分

焚き火の正しいやり方をマスターしよう

まずは、焚き火の正しいやり方をおさらいしていきましょう。

準備する

焚き火を行うためには、しっかりと準備を行うことが大切です。薪、マッチやライターなどの着火道具、火ばさみ、着火剤などを用意しましょう。また、火の調節を行っていると火の粉が手に飛んでくることもあるため、革手袋があるとさらに便利です。

火種をつくる

直接薪に火をつけようとしても、なかなか着火しません。まずは、着火剤を使って火種を作っていきましょう。キャンプ場に松ぼっくりがある場合には、それらを火種として活用することができます。そのほかにも、乾燥した小枝や枯葉などを火種として使用するのもおすすめです。火がついたら、少しずつ数を火種を増やしていき火を大きく育てていきましょう。

薪を追加する

全体に火が行き渡ってきたら、薪を段階的に追加していきます。火種として燃えている中心部分は崩さないようにしながら、周りにそっと薪を積み重ねていきましょう。薪に火がうつり、黒い炭火の状態になってきたら焚き火が安定してきたサインです。この段階では、簡単に火が消えることがほとんどないため、大きめの薪を加えていきましょう。

後片付けする

焚き火が終わったら、火を鎮火させ後片付けを行います。後片付けの方法は、キャンプ場の決まりに従った上で、基本的には炭置き場か可燃ごみ置き場へ捨てるようにしてください。

 

火を消すまでの時間を短縮したいという場合には、火消し壺を活用するのがおすすめです。火消し壺に薪や炭を入れて密閉するだけで、スムーズに火の後始末ができるだけでなく、炭を再利用することも可能です。焚き火台を使用した場合には、水洗いをして炭をきれいに取り除くのも忘れないようにしましょう。

焚き火はマナーを守って楽しもう

次に、焚き火のマナーについてご紹介します。来た人みんなが気持ちよくキャンプができるよう、マナーを守って焚き火を楽しみましょう。

場所に関するマナー

焚き火を行う場所は、どこでも自由に行ってよいわけではありません。たとえば、直火での焚き火は禁止されているキャンプ場が多くあります。地面や芝生を傷めてしまうことにもつながるため、事前にしっかりと確認を行いましょう。

 

また、テントの近くで焚き火を行うと、火の粉が飛んでダメージを受けてしまう可能性があります。テントやタープからしっかりと距離をとるようにしたり、近くにいる方に一声かけたりという配慮が必要です。

燃やすものに関するマナー

また、燃やすものについても、しっかりマナーを守ることが大切です。例えば、新聞紙を火種として使用する場合には、周りに火の粉が舞い上がってしまうため、少量の使用に留めておくようにしましょう。

 

また、ゴミを持ち帰るのが面倒だからと一緒に燃やしてしまうと、悪臭や有害物質の発生につながります。周りの人へ迷惑をかけてしまうだけでなく、環境にも良くないのでゴミは燃やさないようにしましょう。

後片付けに関するマナー

焚き火を行うときには、燃え終わる時間を把握しておくことが大切です。特に、クヌギやナラなどの薪を使うと、鎮火までに思ったよりも時間がかかってしまいます。その後の予定や、後片付けに支障をきたしてしまう可能性があるため、時間を逆算して焚き火を開始するようにしましょう。　

まとめ

今回は、焚き火のやり方やマナーについて詳しくご紹介しました。周りの人に迷惑をかけないのはもちろん、自然を汚さないためにも、しっかりとマナーを守ることが大切です。この記事を参考に、準備から後片付けまでスムーズに焚き火をエンジョイしましょう。